網戸のはなし

網戸の歴史 其の壱

網戸修理

網戸の祖先「蚊帳」

もともと虫よけを目的として作られた網戸は、「蚊帳」にそのルーツを見ることができます。我が国日本においての蚊帳の歴史としては、はるか昔の奈良時代より前の時代まで遡り、中国は呉から渡ってきた蚊屋衣縫(※衣縫とは官人の衣服製造など、裁縫を通じて奉仕する当時の職業。)という、女性の職人によってもたらされ伝来したと考えられています。そして最初に蚊帳を使ったのは応神天皇であるとする記録が残されています。また、世界的に蚊帳の歴史を見てみると、なんと古代エジプトの女王クレオパトラの時代までさかのぼる事になります。 応神天皇といい、クレオパトラといいやはりその時代においての最先端の文明の利器というものは、同時にぜいたく品という事にもなるので、最初はこうした身分の高い人々だけに許されていた特権だったわけですね。やがて時は移ろい、各地の武将たちが天下取りを目論み激しい戦いを繰り広げる群雄割拠の戦国時代。1596年から1614年の間に近江国の八幡商人によって作られ始めたのが、「近江蚊帳(おうみかや)」です。近江蚊帳とは、近江の地(現在の滋賀県あたり)にて麻の糸を織って作られた蚊帳の事です。<網戸の歴史 其の弐へ

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